6幸村伝説殺人事件

その6

帰ってきたひらは、冷静にうさぎの体を観察した。
「一体誰がこんなことを」
ふと見ると。固く握り締めた手に紙が握り締められていた。
「こ、これは!」

ひらは握りこぶしを広げた。そこには、ティシュペーパーにサインペンで
「ツマル」と書いてあった。
「息が詰まって辛かったのか。寄せ書きのためのサインペンでこんなことを書くなんて」
蘭が涙を浮かべ、うさぎの手を握り締めようとした。

しかし、ひらは、蘭をうさぎから乱暴に引き剥がした

「これは……ダイイングメッセージに違いない!そして、亡霊の仕業なんかじゃない!」
ひらはすっくと立ち、叫んだ。


大広間では、恐怖に震える女性陣の中で、ナタまめは必死で答えを見つけ出そうとしていた。ナタまめの脳裏にはあのわらべ歌がこだましていた。

「青いお月さんは、青山。
うさぎはうさぎ。
そして耳は耳次の格好をしたあきひ
亡霊?獣?一体全体どうなってるの?」

「『そして、誰もいなくなった』ってなったりして……」
あかねがぼそりとつぶやく。

「やっぱり、関東地区でやれば良かった」

まゆみがぽつりと言った。
「でもやっぱり、今回は関西地区の開催のでしょ。ずっとオフ会は東、西の順番でやってきたのだから」

ヤスベエの声にナタまめは全身に衝撃が走った。
「じゅん……ばん……。そうよ、順番だわ!」

ナタまめはひらの元にかけよった。そしてうさぎの書いた紙をみせてもらった。

「ツマルって、これは……」
体が震えてくるのが分かった。
ひらを見つめると、ひらはこくりとうなづいた。

「みんな、庭に集まってくれ!」
みんなはぞろぞろ庭に集まって来た。
「これは幸村の亡霊でも、獣の仕業でもない!」
ひらはまた右手を突き出した。

「犯人はこの中にいる!」
プロフィール

ひらたま@でんぷん

Author:ひらたま@でんぷん
山口県在住 
女性(若くないです)
O型、蠍座
八丁堀の七人と、子連れ狼の大五郎が好き

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