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3幸村伝説殺人事件

その3


トイレにたったナタまめは、少し横になりたかった。先に休ませてもらおうと、女性陣の部屋に戻った。しかし部屋のドアに鍵がかかっている様子で開かない。
「あれ?」そうこうしてると、お師匠さまがそこに通りがかった。
「あっ、お師匠さま、ここ鍵がかかっているんですよ」
「誰か寝てるんじゃないですか」
「ええ、何回も開けてって言ってるんですが、返事が無いんです。合鍵、ないですか?」
「合鍵ですか、残念ながらないんですよ」
そこに、あかねと音羽も顔を出した
「ねえ、ナタまめさま、青山さま知らない?」
「うさぎさんが話したいっていうから探してるんだけど」
「じゃあ中に青山さまがいるんじゃない?もうちょっと、大きな声で呼んでみましょう」
皆でドアを叩き出した。しかし、まったく反応がない。
「これはおかしい?なにかあったのかもしれません。皆さんちょっと下がってください」

お師匠さまはそう言うと、おもいっきりドアに体当たりした。ばりばりっと音をたててドアが壊れ、お師匠さまもろとも内側に倒れこんだ。
「さすが、お師匠さま!」とナタまめは言ったが、部屋に横になっている青山を見て愕然とした。

「ぎゃーーーーーーーーーーーー」
あかねと音羽は叫んだ。青山は目を見開いた状態で首から血を流していた。
「青山さまが、死んでいる?」ナタまめはがっくりと膝をつき崩れ落ちた。

「なんてことだ!!早く、誰か呼んでこい!女の人は見ちゃいかん!」お師匠の声に三人は慌てて飛び出した。

「どうしたの?」庭で談笑していたヤスベエと蘭がやってきたが、青山の死体を見て愕然となった。ひらと万左衛門は裸のまま固まっていた。ぽっと出の絵人は二人の絵を描いていたが筆を取り落とした。

「けけけけけけ警察に、ででででで電話してー」
さと吉のかなきり声に、みな携帯を取り出したが、圏外表示で誰一人使えない。
「そうだ!別荘の電話だ!」ザビエルが、急いで玄関の受話器を取り上げたが、うんともすんとも云わない。
「貸せ」と蘭が受話器を奪い、フックをガチャガチャとやった。
「電話線が切れている!」
「なにーーーーー」皆は愕然となった。

「あきひ、来い!」万左衛門は素早く浴衣をひっかけて、玄関を飛び出した。
「ひ、人を呼んできます!」あきひも、ころがるように後を追った。みんな、どうしていいかわからず、ただ呆然と立ち尽くしていた。

「ここは、わしの出番のようじゃな」とひらは裸のまま部屋に入っていった。

「これは明らかに殺人事件だ!とにかく警察が来るまで、現場を保存しなければなるまい。お師匠さまとナタまめさま意外の方は大広間に戻っていてください」

ひらはそう言うと、死体を調べ始めた。獣のような噛み痕が残されていた。部屋の出口は破られたドアと窓が一つ、窓は内側から鍵が掛けられている。部屋の鍵はドアの近くに落ちていた。「ん!」と鍵をしゃがんで見たひらは振り向いて言った。
「このドアは鍵が掛かっていたんですね」
ナタまめは状況をすべて説明した。
「お師匠さま、ここにいるのは私らオフ会のメンバーだけですよね」
「そ、そうです」
ひらはすっと立ち上がり、なぜか右手を前に出し、言った。
「これは、密室殺人です」
「なにーーーーーーーーー」



「大変だ!吊り橋が落ちてるー」あきひが帰ってきた。
「どういうこと?」ナタまめがふるえる声で言った。
「吊り橋のロープが切れて橋が落ちていたんですよ。なんか爆破されたみたいだった」
万左衛門も肩を落とした。
「お師匠さま、他に道は?」あきひがお師匠さまの顔色を見た。
「あの橋以外に道はありません!」
「なにー」
「じゃあ、警察も、誰も、ここには助けに来れんのかいな!一体どうなってるんや!!」
かぼそいあきひの声が絶叫に変わっていた。

「つまり、わしらは、ここに閉じ込められたってことだな」
腰に手を当てた裸のひらが仁王立ちでうめいた。
プロフィール

ひらたま@でんぷん

Author:ひらたま@でんぷん
山口県在住 
女性(若くないです)
O型、蠍座
八丁堀の七人と、子連れ狼の大五郎が好き

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