3裸探偵ひら忘却の岬


安楽椅子探偵と忘却の岬 をご覧になった方限定の記事です。ご覧になっていない方は、ぜひ、DVD をみて、その後に読んで下さい。


ものすごくおもしろいよ。


見てね。


それから読んでね!






第三話「証拠の品」

「証拠……」
男は、ため息をついた。
が、大声デ叫んだ。

「第一にそもそも、ミステリドラマにおいて、『証拠は?証拠があるの?』とほざく人間。そいつが犯人だーーーーーー」

「なにーーーーーー??」

「第二に、ミステリドラマにおいて、『主人公に近づく美しい女』。そいつが犯人だーーーーー!!」

「なにーーーーーー??」

またしてもブーイングの嵐となったが、男はかまわず続けた。
「証拠はある!!!あなたはまだ証拠を捨てていない。持っていないというのなら、わしのように裸になってみろーーーーーーー」

男は、すべての衣服を脱ぎ捨てて両手、両足を広げ、大の字を形どった。夕陽の光が男の後ろから降り注いだ。男の体は黒いシルエットとなった。

~~~~説明しよう!この男、自称・裸探偵ひら。みずから、裸になることで、自分をさらけ出す。犯人に敵意のないことを示し、また、犯人の心も開かせようとするのだ!~~~~

真紀はがっくりと膝を付いた。
「私の負けね。でもあなたのように裸になる必要はないわね」
真紀はかばんから証拠の品を取り出した。

「こ、これは!」
「馬の置物!」
「卓也の部屋のベットの頭上にあったはずなのに、いつのまにか消えていた馬の置物だ!」
「卓也が絵を貼るのに邪魔だから、置き場所を変えていたかと思ってた!」


真紀「本当の凶器は、レンガじゃないのよ。これなの」
正太郎「でも、レンガが致命傷だったはず。形状から一致したと」
真紀「ええ、あとからレンガで殴ったから、解剖すれば、そのレンガで殴った傷には生体反応がないことがわかるはずよ」

ひら「真紀さん、あなたはひとつミスをおかした。レンガの血の跡です。レンガの一撃が致命傷とならば、指のあとは、ああは、つきません。手のまわりが血にそまったとしたなら、指の輪郭を書くように血はつくはず。あなたはレンガで殴ったと思わせようとしたが、それゆえ勘違いしてしまった」

真紀「私は、あの男が卓也さんを警察につきだすのが怖かった。走って宗谷邸まで行って、誰かに相談しようと思った。奥様にお茶に誘われたけど、言い出そうとしたら、奥様はトイレに立ってしまわれた。そのときだったの。立石が現れたの」

立石「よ!また会ったね」
真紀「は、話は夜にって言ったじゃないですか?」
立石「し~、大きな声だすなよ。俺、一度、ここに来たんだけど、あっさり追い払われてるんだ。ね、ちょっとだけ話してよ」


ひら「あなたはウソをつきましたね。車は通っていないと言っていましたが・・・」

真紀「はい。うそをつきました。立石と人目につかないようにと、裏庭にきました。立石は私にせまってきました。私は護身用にと隠し持っていた馬の置物で立石を殴りました」

「ええ~~~??強引すぎる~~」
「これまたご都合主義~~~」
「というか、よく壊れなかったね~この馬の置物!なんて丈夫なんだ!」

ひら「あなたは、盗みぐせがありますね。興味を持ったものはついつい自分の手に入れてしまうという。馬の置物もその盗み癖が出たんですね。あの時もそうだった。お父さんがカルテを探していたときすぐに見つけ出した。それは、あなたがそのカルテに興味を持って持ち出していたせいだ」

真紀「死体は物置に隠し、夜更けを待って、宗谷邸に忍び込み、車椅子で岬に運びました」

エリ「あのぉ~、一つ質問なんですが、死後硬直した死体を華奢な女性が物置から引っ張り出すのはきびしいものがあるんじゃないでしょうか?」

ひら「それは置いといて♪」

正彦「そこを置くんかい!!いちばん大事なポイント置くんかい!!」
プロフィール

ひらたま@でんぷん

Author:ひらたま@でんぷん
山口県在住 
女性(若くないです)
O型、蠍座
八丁堀の七人と、子連れ狼の大五郎が好き

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