ハルシオン・デイズ

鴻上尚史さん著。
harujio.jpg

図書館で借りてきました。再読です♪
「泣いた赤おに」の話が、後半、劇中で出てきます。

やっぱり、面白いなぁ。
鴻上さんの戯曲は、私にとって、難解なものが多い(面白くないという意味ではありません)のですが、この作品は、比較的わかりやすいです。


超簡単あらすじ
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自殺サイトで知り合った3人プラス一人の物語。

マンションの一室で、自殺をしようと集まった和美・雅之・哲造の三人。
しかし、和美は、実は、雅之と哲造に自殺を止めようとしていた。
楽しいさなかに死にたいと言う哲造。
自殺の準備は着々と進む中、雅之が別人格による妄想に侵され始める。

和美はカウンセラー、担当していた患者が自殺をしてしまったという過去から、二人の自殺を止めたいのだ。
その死んだ患者・明生の幻影と(和美にだけみえて、二人には見えない)ともに話は進行していく。
そんな中、3人と明生は、「泣いた赤おに」の芝居の練習をする……。
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鴻上さんのお話には、「自殺」「妄想」というエピソードがよく出てきます。
ここでは、雅之が、「自分は、テロでの生き残り」「テロからの攻撃を、人間盾となって阻止する」という妄想にとりつかれ、別人格になります。

トランス」という戯曲(購入しております)では、「自分は天皇」という妄想にとりつかれた男=立原が登場します。
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このハルシオン・デイズは「もうひとつのトランス」というコピーがついていたそうです。
鴻上さんは、あとがきで、「まったく別のものになった」と述べておられますが、私は、戯曲を読む限りでは、けっこう似ているなぁと思います。
もちろん、脚本を黙読しただけで、上演をみたわけではないので、似ていると感じるのかもしれません。

「トランス」では、果たして病んでいるのは誰なのだろう……、一体、妄想と、妄想ではないということは、どこがどうなのだろう……、と胸をつかれます。
このハルシオン・デイズで、「トランス」の登場人物の名前が台詞の中に出てきたりするので、ああ、あのひとは、ああだったのね。なんて、確認できたりしました。

鴻上さんの戯曲やエッセイの中でよく出てくる言葉で「事実は存在しない、ただ解釈だけが存在する」というものがあります。いつも、この言葉が頭をかけめぐります。確かにそうだと思います。
すべての事柄は、それを受け取る人によって、説明づけられていく。
そして、
それぞれの人が、自分の脳が処理する範囲で、物事って決まっていくのだろうなぁ……と。


このハルシオン・デイズでは、「地球照」のエピソードが取り上げられています。
これも印象に残る話。ふむふむ。
プロフィール

ひらたま@でんぷん

Author:ひらたま@でんぷん
山口県在住 
女性(若くないです)
O型、蠍座
八丁堀の七人と、子連れ狼の大五郎が好き

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