スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

1裸探偵ひら忘却の岬

裸探偵ひら「忘却の岬(妄想捏造編)」


この物語は、綾辻行人・有栖川有栖からの挑戦状安楽椅子探偵と「忘却の岬」

の、謎解きに激しく関わっています!

放送や(DVDなど)をご覧になっていない方、見る予定の方は決して見ないでください。

物語のラスト(すなわち、謎解きが終わった後から始まっています!)

見た人限定でーーす。


1/25から1/5に記事を移動しました。










第一話「裸探偵・ひら登場」

卓也と真紀は熱い抱擁をかわしていた。二人は体をそっと離し、またみつめあった。
「卓也さん」
「真紀!」
真紀はそっと目を閉じた。

「ちょっと待った~~~!!!」
二人がキスを交わそうとしたその瞬間、崖の方から声が聞こえてきた。
「そのキス待った~!」
中年の男が二人に近づいた。

「一体、あなたは誰なんだ!せっかくのラブシーンを邪魔しないでくださいよ!」
卓也は大声をあげたが、すぐに真紀のほうを振り向いた。
「ねえ、真紀ちゃん~~、ちゅ~しましょう♪ちゅ~~って」

真紀は卓也の腕をすりぬけた。中年男に興味津々のようである。
「あなた、海馬地区の人じゃないわね」
「はい、私は、この地区の人間ではないです」
男はなぜかしら自信満々な口調だった。

「え~~、一体、どこから来たんだ?あのね、今も言ったでしょう、今は2007年なんですよ~。月齢調べた?月齢から2007年なんだよ。トンネルは開通してないの!だからね、この地区は今、道がふさがれてて誰もこれりゃ、しないんだよ。え?あ?もう道開通したの?それ、早く言ってよ~」
卓也は一気にまくしたてた。

「わしが、どこから来たからって?」
二人は男をみつめた。男は輝くような笑顔をみせた。

「それはおいといて♪」

「いきなり、つかうかーーーーー」
「いきなり、おいといてかよーーーーーー」


「失礼しました」
と、男は頭を下げた。
「わしは、海から来たんです」
男は仁王立ちで高らかに言い放った。

「う、海~~?」
二人は同時に叫んだ。

「あっはっは!わしは、ここまで船でやってきたのです!その崖の下には洞窟があるのです。そこで小船を降り、そして…その洞窟にあるエレベーターでここまで上がってきたんだよ~ん」

「ふ、船~~。も、盲点だった~。その手があったか~」
卓也は悔しがった。

「先ほどの話はすべて聞かせてもらいました。が、しかし、真犯人はあの人じゃない!あなたですね。真紀さん!」
スポンサーサイト

2裸探偵ひら忘却の岬

安楽椅子探偵と忘却の岬 の内容や謎解きに触れています。まだみてない方は読まないでください。


だめよー。

だめ


だめー。











第二話「携帯音の謎」

「あなたが真犯人ですね、真紀さん」

この男の言葉に、警察へ行きかけた正太郎ら、事件関係者が一斉に戻ってきた。
「まじ、まじ、まじ~~~」
「なんだ、なんだ~」
「ええ~、私が犯人なのに、犯人役っていちばん要のおいしい役なのに、ひどいわ、ひどいわ~~」
もう、岬は大騒動になってきた。うろたえる卓也を尻目に真紀は男同様仁王立ちとなり、大声をはりあげた。

「いいわ、じゃあ私が真犯人であるという、その推理を聞きましょう」

「おお~~~パチパチパチ~~」
真紀の挑戦的ともいえる態度に、日向以外は皆一列に勢ぞろいし拍手した。

男は自分の推理を話し始めた。
「まず、被害者である立石カメラマン。この立石さんが、真紀さん卓也さんと岬への小道で出会い、写真を撮った。指名手配犯の卓也さんに気づいて110番した。しかし通じなかった。ここまではいいですよね」
「うん」
全員がうなづいた。
「そのあと、立石さんは電話を借りに宗谷邸に立ち寄り、その結果殺されてしまうことになる」

「ちきしょう~~、電話なんか借りに行かなきゃよかったぜ~」
立石が幽霊の扮装で悔しがった。
「後の祭り、後の祭り」
「はいはい、推理の邪魔、邪魔、死んでてね~」
立石は、泰江の酒を奪って酔っ払っている日向に、レンガでまた一発くらって倒れてしまった。


男「真紀さん、あなた、忘却の岬からの帰りに立石さんと会ったんだ。そして、立石さんに卓也さんのことでしつこくつきまとわれた」

~~回想シーン~~

立石「ねえ、今一緒にいた人って、指名手配犯じゃないの?」
真紀は立石を無視して、宗谷邸へと歩く。
立石「ねえ、教えてくれないかなぁ、あの・・そうだ、名前はたしか・・潮野、潮野卓也だったよね。宗谷邸にかくまわれてるの?ちょっとでいいから教えてくれないかなぁ」
真紀「知りません!」
立石「なんでだよ?殺人犯だぜ!教えろよ!くそ、もう一回警察に電話しよう。今度は繋がるかもしれない」
真紀「待ってください」
真紀は立石の携帯を奪おうともみあいになる。
携帯のボタンが次々におされていく。
突然鳴り響く着信音。
立石着信音を止める。
真紀は立石の顔を真剣なまなざしでみつめる。
真紀「お願いです。警察には電話しないでください」
立石「ふうん。わかった。じゃあ電話しない。でも取引だ。あんたのその願いをかなえるかわりに俺の願いもかなえてもらおっかな?もう少し、あの潮野の話が聞きたい。いいだろ?話を聞くぐらいなんだから」
立石の目の奥の底があやしく光った。
真紀「ええ、じゃあ、今夜この場所で」
真紀は、宗谷邸に向かって走り出した。

~~回想シーン終わり~~

正太郎「ちょっと待て。電話がかかってくるのはおかしいぞ」
佐多医師「そうだ。携帯電話が使われたのは、立石自身が110番に電話したのが最後だ。そのあと、受信記録はなかったはずだ」

男「これは、電話がかかってきたのではなかった。もみあううちに立石の電話のボタンがめちゃめちゃに押された。その時、偶然にも着信音が鳴ってしまったのだ!この事件において、犯人の第一のポイント『着信音がでかいことを知っている人物』これにあてはまる!そして、犯人の第二のポイント、『ストーブ探しを知っていた人物』、これにもあてはまる。この二つのポイントをおさえることになる。よって、佐多真紀さん、あなたが犯人だ!」

「え~~、それってめちゃご都合主義~~」
「そんな伏線シーンなかったよね~」
「そもそも、ちょっと触ったくらいじゃ着信音だけ鳴らそうと思っても無理だよね~」

海馬地区のみなさんからブーイングをあびても男は動じなかった。
「そうです。この事件はおそろしい偶然が重なったのです!」

もう一人、動じなかった人物がいた。真紀だった。
「わかったわ。でもね、いちばんの問題があるわ。私が犯人だっていう証拠よ!証拠があるの?」

3裸探偵ひら忘却の岬


安楽椅子探偵と忘却の岬 をご覧になった方限定の記事です。ご覧になっていない方は、ぜひ、DVD をみて、その後に読んで下さい。


ものすごくおもしろいよ。


見てね。


それから読んでね!






第三話「証拠の品」

「証拠……」
男は、ため息をついた。
が、大声デ叫んだ。

「第一にそもそも、ミステリドラマにおいて、『証拠は?証拠があるの?』とほざく人間。そいつが犯人だーーーーーー」

「なにーーーーーー??」

「第二に、ミステリドラマにおいて、『主人公に近づく美しい女』。そいつが犯人だーーーーー!!」

「なにーーーーーー??」

またしてもブーイングの嵐となったが、男はかまわず続けた。
「証拠はある!!!あなたはまだ証拠を捨てていない。持っていないというのなら、わしのように裸になってみろーーーーーーー」

男は、すべての衣服を脱ぎ捨てて両手、両足を広げ、大の字を形どった。夕陽の光が男の後ろから降り注いだ。男の体は黒いシルエットとなった。

~~~~説明しよう!この男、自称・裸探偵ひら。みずから、裸になることで、自分をさらけ出す。犯人に敵意のないことを示し、また、犯人の心も開かせようとするのだ!~~~~

真紀はがっくりと膝を付いた。
「私の負けね。でもあなたのように裸になる必要はないわね」
真紀はかばんから証拠の品を取り出した。

「こ、これは!」
「馬の置物!」
「卓也の部屋のベットの頭上にあったはずなのに、いつのまにか消えていた馬の置物だ!」
「卓也が絵を貼るのに邪魔だから、置き場所を変えていたかと思ってた!」


真紀「本当の凶器は、レンガじゃないのよ。これなの」
正太郎「でも、レンガが致命傷だったはず。形状から一致したと」
真紀「ええ、あとからレンガで殴ったから、解剖すれば、そのレンガで殴った傷には生体反応がないことがわかるはずよ」

ひら「真紀さん、あなたはひとつミスをおかした。レンガの血の跡です。レンガの一撃が致命傷とならば、指のあとは、ああは、つきません。手のまわりが血にそまったとしたなら、指の輪郭を書くように血はつくはず。あなたはレンガで殴ったと思わせようとしたが、それゆえ勘違いしてしまった」

真紀「私は、あの男が卓也さんを警察につきだすのが怖かった。走って宗谷邸まで行って、誰かに相談しようと思った。奥様にお茶に誘われたけど、言い出そうとしたら、奥様はトイレに立ってしまわれた。そのときだったの。立石が現れたの」

立石「よ!また会ったね」
真紀「は、話は夜にって言ったじゃないですか?」
立石「し~、大きな声だすなよ。俺、一度、ここに来たんだけど、あっさり追い払われてるんだ。ね、ちょっとだけ話してよ」


ひら「あなたはウソをつきましたね。車は通っていないと言っていましたが・・・」

真紀「はい。うそをつきました。立石と人目につかないようにと、裏庭にきました。立石は私にせまってきました。私は護身用にと隠し持っていた馬の置物で立石を殴りました」

「ええ~~~??強引すぎる~~」
「これまたご都合主義~~~」
「というか、よく壊れなかったね~この馬の置物!なんて丈夫なんだ!」

ひら「あなたは、盗みぐせがありますね。興味を持ったものはついつい自分の手に入れてしまうという。馬の置物もその盗み癖が出たんですね。あの時もそうだった。お父さんがカルテを探していたときすぐに見つけ出した。それは、あなたがそのカルテに興味を持って持ち出していたせいだ」

真紀「死体は物置に隠し、夜更けを待って、宗谷邸に忍び込み、車椅子で岬に運びました」

エリ「あのぉ~、一つ質問なんですが、死後硬直した死体を華奢な女性が物置から引っ張り出すのはきびしいものがあるんじゃないでしょうか?」

ひら「それは置いといて♪」

正彦「そこを置くんかい!!いちばん大事なポイント置くんかい!!」

4裸探偵ひら忘却の岬

安楽椅子探偵忘却の岬をご覧になってから読んで下さい。内容、謎解きにめっちゃ、触れています。


もう、犯人がどうこう書いてますから。


だめよー。


だめ



だめー。









第四話「衝撃の新事実」

「それにしても、犯人として名乗りでたのは、どういうこと?」

「それは、真紀さんが…」
ひらは言うのをためらった。が、犯人とされるその人はその言葉に続けた。

「私の娘だからです」

「なにーーーーーーーーーーー??!!!」

ひら「あなたは深夜、真紀さんがこの家に忍びこむのに気づいた。そして見てしまったんですね。真紀さんの一連の犯行を。あなたは娘のかわりに罪をかぶることにした」

正彦「ねえ、ねえ、犯行を見てしまってそれを見逃す。それって犯人隠匿だよね。それって、共犯だよね?」
佐多医師「あ~~~、『共犯者はいない・単独犯』っていうルール破ってる!」
真紀「お父さんうるさい!」


ひら「日向さん、あなたは卓也さんのお父さんを愛していたというウソをつくりあげてまで、娘をかばおうとした。そして…あなたが本当に愛していた人は…」

日向「宗谷正太郎さんです。」
正太郎が立ち上がった
「はぁい!僕です。僕が真紀の本当の父親でぇ~す♪」

「なにーーーーーーーーーーー!!!!」

佐多医師「え?何?それ?知らないよぉ~そんなの聞いてないよぉ~」
真紀「育てのお父さん、うるさい!」
佐多医師「がーーーん」

ひら「奥さんの泰江さん、あなたはメイドの日向さんに『洗い物が残ってるわ』ときつい口調で言っていましたね。日向さんに辛くあたるのは、その過去のことがどうしても許せなかったんですね」

泰江「クビにすることもできたわ。だけど、あえて私はそれをしなかった。一生いびり続けてやろうと思ったの」

「ひえ~~~~~~!!!」
「こ・わーーーーー!!!」
「おそろしや~~~!!!」

真紀「そうよ、女はおそろしいのよ…愛する人を守るためには、人の道などすぐに踏み外してしまうことができるの!なぜだかしらないけれど、日向さんがかばってくれたからしめしめ・ラッキー♪と思ってたけど」

「しめしめ?」
「ラッキー?」

真紀「あ、間違えた♪やり直し、やり直し♪」
真紀「ああ、私は、大変なことをしてしまった。人を殺し。そして、罪もない人に罪をかぶってもらおうとしていた。でも、もう誰かに罪をきせてまで、生きていけないわ。さようなら、みなさん、私は、この罪は死んでつぐないます。お父さん、お母さん、そして育てのお父さん、ありがとう。さようなら…」

真紀は断崖へと走り、海にこの身を躍らせようとした。
しかし、やはり死への恐怖は真紀をためらわせた。

「真紀、やめろーーーーーーーーー」
卓也は絶叫し、走り寄った。
真紀「来ないでーーーーーー」
真紀も絶叫した。しかしその瞬間、足がよろけて、体のバランスが崩れた。
ひら「いかん落ちる!」
卓也と同時にひらも走った。
真紀の手が宙をかいた。
真紀の体が、崖からみえなくなろうとする瞬間、ひらと卓也の男二人の手が、真紀の腕をしっかりと握りしめた。

卓也「生きて、生きて償うんだ」
真紀は、二人にひきあげられた。
「卓也さん…」

真紀のすすり泣きが忘却の岬にこだました。

「カーーーーット」

5裸探偵ひら忘却の岬

第五話「エピローグ」

「カーーーーーット」
監督の声が響いた。

ひらは深呼吸して、着替えをはじめた。
エービーシー放送のディレクターがかけよってきた。

ディレクター「いやあ、素人さんとは思えないすばらしい演技でしたよ」
ひら「いえいえそれほどでも」
ディレクター「私どももどうなることかと思ってましたが、無事撮影が終了してよかったですよ」

ひら「『素人企画大募集!あなたの企画を番組にしよう』で見事抽選にあたったときにはこれしかないな!と思ったんです。安楽椅子探偵で犯人はずした人にも大チャンスを。という企画しかないなと」

ディレクター「奇想天外な推理を紹介する程度かな?なんて思ってたら、自分の推理をまるまるドラマにしちゃおうだなんて、酔狂のきわみです!さあ、視聴率がどうなるか…」

ひら「もし、失敗したときには、この忘却の座に座って忘れてください」

あはははは…出演者たちの快活な笑い声。
岬には心地よい風が吹きぬけた。



裸探偵ひら「忘却の岬(妄想捏造編)」完
プロフィール

ひらたま@でんぷん

Author:ひらたま@でんぷん
山口県在住 
女性(若くないです)
O型、蠍座
八丁堀の七人と、子連れ狼の大五郎が好き

最新記事
カテゴリ
リンク
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ
FC2 Blog Ranking

検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。